前回までの記事では、紙幣をチップに両替する方法と高額チップを低額チップにする方法をご紹介しました。まだ記事を読んでいないという方は、以下からご覧ください。
両替は以下の3種類がありますが、今回の記事はいよいよ最後の3つめになります。
①現金をチップに交換する(チェンジ:Change)
②高額のチップを低額に交換する(チェックチェンジ:Check Change)
③低額のチップを高額に交換する(カラーチェンジ:Color Change)
※カジノによっては名称が異なる場合があります
今回の記事では、『③低額のチップを高額に交換する(カラーチェンジ:Color Change)』についてご紹介します!
もくじ
低額チップを高額チップに交換する(カラーチェンジ:Color Change)の手順
Color Change(カラーチェンジ)をする機会は、主にお客様がカジノを退出する時に使います。少額のチップをじゃらじゃらしたまま、換金所へ行くのは不便なので、高額のチップに両替し換金しやすくする為です。
この両替方法でもゲームの進行中は行えません。ゲームが終わってから次のゲームに移るまでに行います。尚、今回の両替方法はこれらの3つの両替の中で一番難しいです。
(1)発声とお客様のチップを並べる
まず発声が必要になります。『Color coming in!(カラーカミングイン!)』と発声します。これは上司であるフロアパーソンにカラーチェンジをするという合図になります。
ここでも注意点ですが、チップを受け取る際は直接受け取ってはいけません!
テーブルの上に置いてもらうようにしましょう!
理由は紙幣と同様に直接受け取る際に、チップの下(カメラの死角)に、高額チップを忍び込ませることができる可能性があるためです。
これを踏まえた上で手順に進みましょう!
①お客様のチップを並べます
並べ方はですが、可能な限り一列につき$50や$100などで区切ると、後々合計金額がわかりやすいです。
以前の両替でも説明している通り、低額チェックがディーラーからみて左側・奥側となり、高額が右側・手前側となります。
また全てのチップが高額チップに両替できるとは限らないため、必ず低額チップから並べていきます。
そして、例えば$1が16枚になると、$5チップが3枚にできますが、$1がおつりとなります。この$1はシャッフルパッドの右側へ一旦置いておきましょう。
この要領で、全ての低額チップを並べていきます。
(2)お釣りを返却しましょう
(1)の要領で進めていけば、両替できないお釣りが重なっていくと思います。
チェックラックからチップを取り出す前に、先にお釣りをお客様へと返却しましょう!
(3)チップを準備しましょう
①(1)で配置した同額のチップをチップラックから取り出して、シャッフルパッドの右側に配置します。
②ここでも複数色のチップを取り出す時は、低額チップをディーラーから見て右側・奥側に、高額なチップをその内側・左側に配置します。
その理由は万が一、お客様がチップをむりやり奪おうとした時などに、できるだけ高額のチップがお客様からみて遠い所に配置した方が、リスクが減るからです。ここでもゲームプロテクションをしっかり守りましょう!
※注意※ チップの並べ方にも決まりがありますので、こちらの記事をご覧下さい。
(4)チェンジの告知をしましょう
カラーチェンジする場合は、カジノディーラーの上司であるフロアパーソンへ告知する必要があります。
告知する場合は『Color Change 〇〇(金額)』と発生しましょう。
両替する金額が多い場合は、フロアパーソンの承認が必要な場合があります。
また他の両替とは違い、手元から高額なチップが出される為、厳重な確認の元行われます。
理由としては、両替する金額が間違っていることを防ぐ為にです。人間は誰しもミスを犯します。それを少しでも防ぐために行われています。
(5)チップをお客様へ渡しましょう
チップをお客様に渡す際は、高額のチップが上になるように積み重ねます。
また、渡す時はベッティングエリアにかからないようにし、チップを手で覆わないようにしなければなりません。ディーラーの不正が疑われる為です。
(6)お客様のチップをチェックラックへ保管する
残ったチップはチェックラックへ保管します。
この時も、高額のチップから保管するようにしましょう!低額よりも高額です。
理由としては、先に高額チップを保管した方が、リスクが低いからです!
おわりに
いかがでしょうか?
カラーチェンジで一番難しいのは(1)のお客様のチップを並べる所だと思います。最初の内はいくらを一列にすれば良いのかを考えないといけないので大変です。
これも練習すれば必ずできるようになりますので、もし疑問があればいつでもご連絡くださいね!
※これらの所作はカジノのハウスルールによって異なる場合があります。当ブログはその一例をご紹介しております。