横浜IRに反対する市民団体『かながわ市民オンブズマン』が横浜市長である林市長に対し横浜地裁に提訴しました。
提訴した理由としては『横浜市はギャンブル依存症を促進している』ことや、精神障害者の発生予防が義務付けられている精神保健福祉法に違反するとしている為です。
更には、市有地である山下ふ頭をIR開発に使用するために、IR事業者と契約締結をしないように求めいています。
これに対し林市長は『反対の声の一つの表れと受け止めている』としています。
また世間の声では、IRより新型コロナウイルス対策を最優先すべきだ!という意見など市長にとっては向かい風が厳しい状況となっています。
※横浜IRの流れを知っていて頂く為にも、今回からその地域に関するニュース過去5記事を常に載せていきますのでよろしくお願いいたします。※
2020/04/23
横浜市は3/6~4/6まで行っていた『横浜IRの方向性(素案)』に対するパブリックコメントの提出者数を公表しました。
その数は『5,071』となり過去最大値となりました。提出方法とその数は以下の通りです。
提出方法 | 提出者数 |
郵送 | 1,782 |
ファクシミリ | 1,198 |
電子メール | 1,746 |
直接持参 | 345 |
合計 | 5,071 |
《横浜市ホームページより引用》
この過去最大値は他の案件(横浜市中期4カ年計画2018~2021(素案)についてなど)よりも高くなっています。つまり横浜市の経済全体や発展に関することよりもIRに関心が多いことを示しています。
いかに横浜市民がIRに対して関心が高いことがわかります。
また今回のパブリックコメントでは『IRの是非』は問わないとしていますが、敢えて是非に対してのパブリックコメントがあった可能性もあります。その為過去最大値となった可能性も無視できません。
横浜市は今後8月にパブリックコメントの結果と横浜IRの方向性を公表するとしています。
詳細については以下のリンクからご覧ください。
横浜IRの方向性(素案)のパブリックコメント速報値について
2020/04/15
共同通信によりますと、横浜市はIRリゾートの要件を定める実施方針とIR事業者向けの募集要項の発表を今年の6月から8月へ延期することがわかりました。
延期の理由としては新型コロナウイルスの影響を受けています。
また横浜市では市民の根強い反対運動を受け、横浜市長自身が市民向けの説明会を2019年12月から実施していましたが、これも一部が延期となっています。
IRに関しては大阪も2025年の万博前の開業を目指していましたが、これを断念するなど新型コロナウイルスの影響がIRにも広がっています。
日本のIR開業は新型コロナウイルスの収束がキーポイントとなってきそうです。
2020/04/12
横浜市は4/10にギャンブル依存症に対する「横浜市民に対する娯楽と生活習慣に関する調査」を公表しました。
結論を先に申し上げますと、過去1年におけるギャンブル経験を元に『ギャンブル依存症が疑われる人の割合は成人の0.5%』との結果がでました。
そして、最もよくお金を使ったギャンブルは『パチンコ・パチスロ』でした。
この調査方法は以下の通りです。
調査対象:横浜市内の満18歳以上74歳の男女無作為抽出3,000人
抽出対象:市内208地点の住民基本台帳から無作為に抽出
調査方法:面接調査
調査期間:令和元年12月~令和2年3月
回答数:1,263人(回収率42.1%)
※横浜市ホームページより
この調査結果に対し、IR誘致を反対する方の意見としては、回答率が低いことと正確性に欠けるなどと反発しています。
また結果的には0.5%とかなり低い水準になりましたが、ギャンブル依存症の耐性がある訳ではないことやIR誘致のプラス要素になる訳ではないと意見が挙がっています。
詳細は以下の横浜市のホームページからご覧ください。
2020/04/03
横浜市は4月1日に横浜IRの広報動画を公開しました!
内容としては、約20分にわたり日本のIRの導入理由、横浜市がIRを導入する理由、ギャンブル依存症対策や治安対策を説明する動画となっています。
見た所結構作成費にお金がかかっているな~と思う動画となっています(笑)
それに加え内容としてはなかなか良い内容となっていますので是非横浜市民の方はご覧になると良いかと思います。
また横浜市では『横浜市が考える方向性(素案)』についてパブリックコメントを4月6日まで募集しています。
尚、横浜IR誘致の是非については募集していませんのでご注意ください。
IRの動画を公表することによっていよいよ現実味を帯びてきました!
依然横浜市民の反対運動は続いていますが、横浜IRの誕生はほぼ決定的と言っても過言ではないでしょう。
2020/03/27
横浜市議会はIRの推進に4億円を計上する2020年度の予算案を可決しました。
これによりIR事業者の公募や日本政府に申請する区域整備の策定などをいった、IR誘致への作業に本腰を入れる形となりました。
しかしながら、依然に横浜市民からの反対は根強く、IR誘致の是非を問う住民投票を行うべく、署名活動を進めています。
また、この市議会では傍聴席から罵倒が飛び交うなどし、決議直前に市議会が一時中断するなどしました。
横浜市では林市長がIR誘致についての市民説明会を実施してきました。
IR実施方針案については4月上旬までパブリックコメント(意見募集)を行い、6月には実施方針を策定するとしています。
横浜市と市民の間にはまだまだ溝があると感じますが、横浜市の強行な姿勢と住民投票の署名を続ける市民との今後の展開が注目されます。