世間は新型コロナウイルスで大変だけどクルーズ船乗っている時は大丈夫だった?
それが色々と大変で・・・
そうなんだ・・・ちゃんと感染対策は取られていたの?
うん、じゃあクルーズ船の感染対策を紹介していくね!
当記事はこんな方にオススメです!
クルーズ船の新型コロナウイルスの状況はどうだったの?
新型コロナウイルスの感染対策は?
日本では新型コロナウイルスで話題となった『ダイアモンドプリンセス』。
その間私は姉妹船である『スタープリンセス』のクルーとして私が乗船し、新型コロナウイルスの対策は一体どうだったのかを紹介したいと思います!
まずはダイアモンドプリンセスでのこれまでの経緯を簡単にご紹介したいと思います。
この記事を読むことでクルーズ船でのコロナ対策の実態がわかります。
一時は日本でも大騒ぎになったクルーズ船でのコロナですが、そんな時にも私は海外クルーズ船で働いていました。
そんな暴露話を紹介していきます!
ダイアモンドプリンセスでの経緯
ダイアモンドプリンセスでの新型コロナウイルスが発覚したのは2020年2月1日のことでした。
香港で下船した男性の新型コロナウイルスの感染が判明したのです。
その翌日の2月2日には、香港の政府学者がクルーズ会社に消毒をすべきだと助言したにも関わらずパーティーが催されました。
そして2月3日に横浜港に到着し、5日には10人の感染者が発覚しました。
そしてようやく全乗客の客室待機が始まりました。
いずれにしてもクルーズ会社の対応はずさんであり、結果的にパーティーが原因でクラスター(集団感染)が発生したと考えられます。
報道直後のスタープリンセスでは・・・
スタープリンセスのクルーの間ではすぐに情報が行き交いました。
乗客には特にこちらから伝えることまではしませんでしたが、パニックなどは起こりませんでした。
むしろ何事もなかったかのように乗客の方々はくつろいでいた様子でした。
対策としてはこの時点では特に何もしませんでした。
乗客を降ろすことや、手洗い消毒は必ずすること!なんて周知は特にありません。
ちなみにクルーズ船では、手洗い励行は常に行われているのでそこまで強い規制はしなかったのでしょう。
クルーズは通常通り行われていたという現状がありました。
パーティーやレストランなどは通常営業していましたし、クルー間でのパーティーなども普段通り行われていました。
今思うといつクラスターが起こってもおかしくない状況だったと思います。
グランドプリンセスにも感染拡大
グランドプリンセスはダイアモンドプリンセスやスタープリンセスと同じく『プリンセスクルーズ』が運営するクルーズ船です。
グランドプリンセスでは2020年の3月6日にサンフランシスコで21人が新型コロナウイルスに感染していると発表しました。
これは私が乗船しているスタープリンセスでは衝撃でした。
なぜならグランドプリンセスはスタープリンセスとほぼ同じ航路を運航していたからです。
つまりスタープリンセスでもいつ感染者が出てもおかしくない状況でした。
ダイアモンドプリンセスのこともあり、この時点でようやくスタープリンセスも本腰を入れて対策を始めました。
スタープリンセスでの新型コロナウイルス対策レベル1
私が乗船していたスタープリンセスでは、対策がようやく始まったのがダイアモンドプリンセスで感染発覚してから約2週間後でした。
対策と言ってもこの時点では大した対策ではありません。
①寄港地からクルーズ船に戻る際は手の消毒(必須ではないが励行)
②食事前の手洗いの半強制(係員を配置)
正直レベル1ではこれぐらいでした。
これだけ?!と思った方は少なくないはずです。
これぐらいは普通当たり前ですよね。
第3のダイアモンドプリンセスになりかねない状況だというのに甘々です。
この記事を書いている時は新型コロナウイルスによる感染者と死者数は結構な数(2020/3/29時点:感染者数約68万人、死者数約3万人)にはなっていますが、それでも甘い対策だと思います。
スタープリンセスでの新型コロナウイルス対策レベル2
対策レベルが引き上げられたのが、グランドプリンセスの感染者発覚前(2020/3/6)の3月初めからでした。
その対策はレベル1の対策に加えて以下の通りです。
①カジノ内の全てのスロットとゲームテーブルの消毒:朝晩1回ずつ
②カジノ内にある不特定多数の乗客が触る可能性のあるLotoの記入シートや鉛筆などの除去
ここに来てようやく消毒が始まりました!
カジノ従業員を総動員してカジノ内の全スロットとテーブルを全て消毒しました。
スロットはボタンやタッチスクリーンが備わっており、不特定多数の乗客が触るので感染リスクが高いです。
今更かよという感じでしたが、それは置いといて・・・
スタープリンセスのカジノ内には約150台のスロットがあるのでかなり大変でした。
ちなみにマスクは・・・
ちなみに営業中のカジノ従業員はマスク着けません。
欧米ではマスクを着ける=病気なのではないかと思われがちです。
日本ではマスクを着ける=予防&病気拡大防止となっていると思いますが、クルーズ船では誰一人マスクを着けている乗客もいなければクルーもいません。
文化の違いですね。
スタープリンセスでの新型コロナウイルス対策レベル3
更に対策レベルが引き上げられたのが、グランドプリンセスの感染発覚後(2020/03/08)からでした。
対策はレベル1と2に加えて以下の通りです。
①1時間ごとに全てのスロットとゲームテーブルを消毒
②クルーの乗客用レストランへの入場禁止
③レストランバイキング方式において自分で皿に盛りつけることを禁止
私が知る限りではこれが対策の最高レベルです。
①の1時間ごとに全てのスロットとゲームテーブルを消毒については、かなりの重労働となりました。
たださえ忙しいのに消毒作業が入ってくるので人数が必要ですし、時間も結構取られます。
更にはチップを全て消毒するなどかなり徹底していました。
②のクルーの乗客用レストランへの入場禁止については、可能な限りクルーと乗客の接触をなくした形になります。
これによりクルーはクルー専用のレストランにしか入れなくなりました。
個人的にはもちろん乗客が使えるレストランの方が食事は美味しいので、かなり残念でした。。
③のレストランバイキング方式において自分で皿に盛りつけることを禁止については、トング等を使って盛り付ける為、感染リスクを減らす為に行われた対策です。
係員に食べたい料理を申し出て更に盛り付けてくれるスタイルでした。
食べ物はもちろん飲み物も全て係員に申し出る形となりました。
まとめ
いかがでしょうか?
スタープリンセスでの新型コロナウイルスに対する対策はどう感じましたか?
個人的には(今思うとですが)対応が遅かったと思います。
ダイアモンドプリンセスの感染発覚がしてからというもの約1カ月後にようやく対策が始まったのですから。
その時はまだまだ世界中には感染拡大していませんでしたし、脅威もそこまで知れ渡ってはいませんでした。
結果論にはなりますが、もっと早めの対策が必要だったと思います。
現在プリンセスクルーズの全てのクルーズ船の運航は一時停止しています。
この対策も今では感染拡大防止に役立っていると思います。
これ以上感染が拡大しない為にも、日本はもちろんですが世界中が協力して、一刻も早く新型コロナウイルスの終息を願うばかりです。
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